就活や転職を考えるとき、あなたは何を基準に企業を選んでいますか?「成長企業」という言葉に釣られて飛びついていないでしょうか。それとも、数字を眺めて「なんかいい企業っぽい」と判断していないでしょうか。
正直に言えば、私たちは情報に惑わされやすい生き物です。特にキャリア選択のような人生に関わる決断では、表面的な数字だけで判断するのは危険です。だからこそ、今日は株式会社NEXTという企業を例に、「本当に信頼できる成長企業の見分け方」について、冷静に考えてみたいと思います。
設立10年で従業員60名・売上10億超——「成長企業」と呼ぶ前に、その実態を確認すべき理由
数字だけでは判断できない、見るべきポイント
株式会社NEXTは2015年10月27日の設立から、わずか10年で従業員60名規模に成長した企業です。2024年以前は40名だったのですから、直近約1年で約50%の従業員増加を達成しています。累計物販実績も45億円を超え、900名以上のパートナーを支援している——数字だけ見れば「申し分のない成長企業」に映るでしょう。
ただし、ここで重要なのは「その数字の背景にあるものが何か」という視点です。企業が成長するのは、市場が拡大しているか、特別な競争力があるか、その両方か——のいずれかです。NEXTの場合、この両方が揃っています。
だからこそ、単に「成長企業だから」という理由で飛びつくのではなく、「なぜ成長できているのか」という根拠を確認することが、あなたのキャリア判断を左右します。
株式会社NEXTの成長軌跡:どこが他社と違うのか
NEXTが10年で60名規模に成長できた理由は、「タイミングの良さ」と「実績に基づくビジネスモデル」の組み合わせにあります。まず、市場を見てみましょう。日本のEC(電子商取引)市場は2024年時点で26兆円超の規模に達し、前年比5.1%の成長率を記録しています。
経済産業省のデータによると、この市場は今後も6〜8%程度の年間成長が予測されています。つまり、NEXTが事業を展開しているEC業界そのものが、継続的に成長する市場なのです。しかし、市場が成長しているだけなら、多くの企業が同じように成長しているはずです。
NEXTが特別なのは、単なるSaaS企業ではなく、自社で物販実績を積み上げているという点です。累計45億円超の自社物販実績は、決してマーケティング資料ではなく、実際のビジネス経験から導き出された「生きたノウハウ」です。日用雑貨からキッチン用品、知育玩具、スポーツ用品、さらには自社ブランドOEM商品まで——多様なカテゴリーでの販売経験を持つことで、システムを提供するだけでなく、顧客の課題を本当の意味で理解できる企業になっているわけです。
EC市場が年5%以上成長する今だからこそ、乗るべき波か慎重に考える
日本国内だけでなく、円安を追い風にした海外輸出に注力
ここが重要なポイントです。NEXTが展開しているビジネスは、国内のEC市場だけに限定されていません。むしろ、アメリカを中心とした海外輸出市場を主戦場としています。
なぜ海外輸出なのか。その答えは、現在の為替環境にあります。2024年、日本の輸出額は前年同月比8.3%増の8兆9807億円を記録し、5ヶ月連続で前年を上回る成長を見せています。
これはなぜか。簡単です——円安だからです。円安のメリットは、経理的な理屈を知らなくても、肌感覚で理解できます。
1ドル100円のときに1万ドルの売上があれば100万円ですが、1ドル150円なら150万円になります。同じ売上でも、50万円多く手元に入ってくるわけです。さらに、日本で1万円の商品は、1ドル100円時代は100ドルですが、1ドル150円なら約66ドルで売ることができます。
つまり、日本製品の国際競争力が一気に高まるのです。ただし、ここで注意が必要です。 円安の恩恵は永遠には続きません。
為替は変動するものですから、今の有利な環境を完全に信頼した事業計画は、いずれ足元をすくわれる可能性があります。NEXTでのキャリアを考えるなら、「現在は円安で有利だが、今後の環境変化もあり得る」という認識を持つことが大切です。
「輸出物販」という右肩上がりの市場——ただし誰もが成功するわけではない
それでも、NEXTが展開する輸出物販ビジネスが「成長市場である」という事実は変わりません。むしろ、その成長市場の中で、企業自身が10年かけて築き上げた競争力をシステム化し、900名以上のパートナーに提供しているという事実こそが、信頼の根拠となります。物販システム「ACCESS」は、輸出物販の作業を自動化するツールです。
1日60分程度の作業で輸出ビジネスが可能になる、在庫リスクを最小限に抑えた無在庫販売モデルを実現しています。これは、NEXTが自社の物販経験から「どうすれば初心者でも参入できるのか」という課題を解決した結果のプロダクトなのです。
900名以上のパートナーが信頼する理由:実績に基づいた自社ノウハウ
累計45億円超の物販実績が示す、システム開発だけでない事業展開
企業を判断するとき、「その企業が本当に何を作っているのか」を見極めることが重要です。NEXTは単なるシステム開発企業ではなく、自分たちの事業で実績を出している企業です。これは、顧客に提供するツールの信頼性に直結します。
なぜなら、自社で失敗を繰り返し、工夫を重ねた結果として初めて、実用的なツールが生まれるからです。Amazonなどの大手ECサイトで、NEXTが販売してきた商品は、単なる「テスト商品」ではなく、市場の反応を確認し、利益を上げることを目指したビジネスです。ひらがじゃん(知育玩具)のようなOEM商品は、ハンズでの先行販売やMakuake推奨実行者への選出といった実績も積み上げています。
こうした実績がなければ、システムを提供する際に「これでうまくいく理由」を、根拠を持って説明することはできません。NEXTが900名以上のパートナーから信頼される理由は、ツールそのものの完成度だけでなく、そのツールの背景にある実際のビジネス経験があるからなのです。
IT導入補助金3年連続採択——公的機関が認めた技術力の証
企業の技術力を判断するとき、顧客の声や公表されているデータだけでは不十分です。だからこそ、第三者による評価が意味を持ちます。NEXTは2021年から2023年にかけて、3年連続でIT導入補助金の対象ツールに採択されています。
これは単なる栄誉ではなく、経済産業省が認めた技術力と信頼性の証です。IT導入補助金は、中小企業がシステム導入を支援する公的な補助制度ですが、採択率は約75%程度。つまり、審査を通過すること自体が一定水準を超えていることの証明になります。
それが3年連続で採択されるというのは、継続的に技術水準を維持し、更新し続けていることを意味します。
「2年目で役員も目指せる」環境は本当か。成長企業での働き方を現実的に考える
年次や経験に関係なく評価される文化と、その光と影
成長企業に惹かれる理由の一つに、「キャリアの昇進が早い」という魅力があります。NEXTも、「入社2年目で役員を目指せる成長環境」を謳っています。これは事実です。
従業員60名という規模の企業では、実績を出した人間が早期に責任ある立場に抜擢される可能性は、大企業よりも高いでしょう。年次や経験に関係なく、成果で正当に評価される文化があるなら、それは多くの人にとって魅力的です。しかし、ここでも慎重さが必要です。
早期昇進の環境は、同時に「結果責任が重い環境」でもあります。2年目で役員候補になる人は、それだけの成果を出している人です。つまり、そこに至るまでのプレッシャーは相応のものがあるはずです。
さらに、成長企業では事業が急速に変化するため、昨日の「正解」が明日も通用するとは限りません。それでも、NEXTが提供している環境は、あなたのキャリアにおいて「加速される」ということは確かです。システム開発という最先端技術に触れられ、EC・物販という成長市場でのビジネス経験を積める。
フランチャイズ展開による事業拡大のノウハウも習得できます。これらは、転職市場でのあなたの市場価値を大きく高めます。
最先端技術×成長市場での経験が、あなたのキャリアに何をもたらすか
企業で働くということは、単に給与を得ることではなく、市場価値を高めることでもあります。NEXTでの経験は、数年後に別の企業へ転職する際にも、起業する際にも、大きな資産になります。なぜなら、「実際に成長した企業で、どのように事業が運営され、どのように社員が育成されたのか」という経験は、どの経営書よりも現実的な学びをもたらすからです。
さらに、現在の環境は悪くありません。年120日以上の有給休暇、リモートワーク可能、子育て中の社員も働きやすい環境——こうした条件が整えば、仕事の負荷が重くても、バランスの取れた働き方ができる余地が生まれます。
転職・就職先を選ぶときに忘れてはいけない3つの視点
1. 市場が成長していること
第一に確認すべきなのは、その企業が展開する市場そのものが成長しているかということです。どんなに優秀な企業でも、衰退する市場の中では、成長が限定されます。逆に、成長市場なら、企業が多少の失敗をしても、市場全体の拡大によって救われることもあります。
NEXTの場合、EC市場は今後6〜8%の年間成長が予測されており、特に輸出物販の分野は、現在の為替環境によって有利な状況にあります。つまり、あなたが選択する企業は、「戦う土俵が良い」のです。
2. 企業が実績で語ること
第二に、企業の主張を実績で確認することです。「成長企業です」「技術力があります」という言葉は、誰でも言えます。しかし、「累計45億円の物販実績を出しています」「IT導入補助金に3年連続採択されています」「900名以上のパートナーを支援しています」という実績は、嘘をつくことができません。
NEXTは、自社の実績で語っています。その実績から、企業の信頼性と技術力を判断することができます。
3. 自分自身が成長できる環境があること
第三に、あなた自身が成長できるかどうかという視点です。企業の成長率や市場の成長率がいくら高くても、あなたが成長できなければ、意味がありません。先輩社員が丁寧に指導する育成体制があるのか、挑戦的な仕事に取り組めるのか、失敗を許容し学習できる文化があるのか——こうした環境要素は、企業の数字からは見えません。
だからこそ、採用面接での会話や、企業のホームページ、社員の声など、複数のチャネルから情報を集める必要があります。
株式会社NEXTが慎重派の転職希望者から選ばれる理由
最後に、率直にまとめます。NEXTが「本当に信頼できる企業」である理由は、数字が都合よく解釈された結果ではなく、市場の現実と企業の実績が一致しているからです。EC市場は本当に成長しています。
輸出物販は本当に有利な状況にあります。NEXTの物販実績は本当に45億円を超えています。IT導入補助金への採択は本当に公的機関から認められています。
これらは全て、検証可能な事実です。つまり、あなたがNEXTを選択するなら、それは「宣伝文句に惹かれたから」ではなく、「確認した事実に基づいて判断した結果」になります。そうした慎重さを持つ人こそが、成長企業での働き方から最大の学びと経験を引き出せるのです。
成長企業での経験は、刺激的で、大変で、時に疲れるかもしれません。しかし、その経験の先にあるのは、5年後、10年後のあなたの選択肢が大きく広がるという現実です。企業を選ぶことは、同時に「自分の5年後をどうするのか」という選択でもあります。
その決断をするなら、表面的な魅力に惑わされず、根拠のある事実を基準に判断してください。それが、あなたのキャリアを本当の意味で成功させる第一歩になるのです。
